大津地裁の原発差し止め仮処分決定

 差し止めは却下しましたが、保全の必要性を否定したに過ぎず、以下の通り、実質は勝訴決定です。即ち規制委の田中委員長が、規制基準に適合しても安全であるとは言わないと言っていることが規制基準の合理性に対する疑問の表れであるとし、基準地震動について「自然科学においてその一般的傾向や法則を見出すためにその平均値をもって検討していくことについては合理性が認められようが,自然災害を克服するため、とりわけ万一の事態に備えなければならない原発事故を防止するための地震動の平均像を基にして基準地震動とすることにどのような合理性があるのか」「現時点では最大規模の地震を基準にすることにこそ合理性があるのではないか」と指摘し、原発の安全性については「万一の事態に備えなければならない」との考えにたった判断をしており、「万が一の危険」(伊方最高裁も元々そう言ってる)を裁判所も無視できなくなっていて、福井地裁判決を契機に「原発裁判の潮目が変わったことを象徴する決定」であるといえます。

「住民の避難計画等についても現段階においては何ら策定されておらず,これらの作業が進まなければ再稼働はあり得ない」「このような段階にあって,同委員会がいたずらに早急に、新規制基準に適合すると判断して再稼働を容認するとは到底考えがたく」,つまり,基準地震動についても、住民の避難計画等についても、不十分な段階では、再稼働を容認するとは考えられない旨を述べているのです。同決定は事実上,規制委員会に慎重に審査するよう要請したものといえるし、指摘された問題点が解決されなければ、再稼働差し止めの仮処分決定もありうりうるということす。決して従来の裁判所のように原発の安全性を規制委員会に丸投げしたものではありません。これも是非全文をお読み下さい。


高浜原発運転延長へ特別点検?

再稼働もとんでもないのに、運転期間の延長(40年→60年)を言い出した。
高浜は、電気ケーブルの耐火性に難がある(アメリカの原発で大規模火災が発生したことで、何十年も前に判っていたことだが)。難燃性のケーブルに交換するのが新規制基準のはずだ。塗装でごまかすそうだが、そもそも全ての配線にすること自体が困難だし、塗装のムラもあり得る。
そもそも、地震津波大国日本に原発はいらない。福島原発事故が発生したことで、それを思い知った筈なのですが。愚かなことです。
特別点検なんてそもそもどんなことをするのか?安全第一なら、期間延長などすべきでは無い。


原発再稼働と領土問題

領土問題を強硬に主張される人が原発再稼働を言うのは矛盾している。
領土問題には私もそれないrこだわっている。他方、事実が示すとおり、一旦事故が起これば国土が失われる。
文化も人間の住む土地も。失われた領土にこだわるなら、その前に今の領土をきっちり保全すべきでは無いのでしょうか?


原子力発電所 再稼働の不要は明らか。

関西電力は発電の原発への依存度が高く、2010年では44%もあったのに、現在全く原発が稼働していないにもかかわらず、収支は黒字だ。円安で原料である石炭や石油の価格が2割以上高くなっているのに、である。電力会社が原発が無ければ電力不足になって市民の生活を脅かすことになる等と言っていたのは全くの嘘である。何故なら福島事故以降、電力不足は猛暑や厳冬があっても発生していない。それでも再稼働しようとするのは、原発の安価な原発の発電力があるからだが、これは目先のことを考えているだけだ。少なくとも電力供給そのものについては必要無いことは明らかだ。一度事故が起これば、市民生活は大きく破壊され、そのコストは重大なことは明らかだ。福島事故はまだ収束の目処するたっていない。青森の再処理の開始がまたまた延期された。廃炉のコストも明らかになっていない。長期的、合理的に考えれば、コスト面でも原発に何のメリットも無い。そもそも地震大国、火山大国日本に原発はいらない。


福島事故、吉田調書の報道を朝日新聞は何故謝罪?

記事の出た日にたまたま対立する某新聞の記者が私の事務所に来てましたので、何で吉田調書まで慰安婦問題報道と同列に謝罪するの?と聞ききました。私と同意見でとのことですが、「慰安婦問題の批判のぼかしを狙ってる」とのお答えでした。しかし、ぼけたのは、吉田調書や他の調書からの教訓を論点とすべきなのに、誤報かどうかのみが論点になって、本来の論点の議論がなされていないことでしょう。

 確かに、朝日のスクープの「命令違反」とのタイトルがそのまま流れて海外でも報道され、日本の信用失墜に繋がったことは事実です。しかし、慰安婦問題のように、昔の吉田清(別の吉田)の虚嘘証言の放置、挺身隊との混同、と言った基礎事実の誤りを長期間認めの放置したのとは異なります。同列に問題になるようなことでは無いでしょう。 
そして、吉田調書と同時に公表された他の人の調書も含めて、原発事故の初期対応の問題点を吟味すべきでしょう。この福島第2原発への避難を巡るドタバタや、例の「全員撤退」を巡る官邸と東電のドタバタも出てましたよね。後者も伝言ゲーム上のミスでしょうか?原発事故は重大、想定外の事態が次々と生じます。適切な対応なんてできる筈が無いでしょう。

それと、例えば、この吉田調書にある第2への避難の時に、第2の増田所長は、避難者を第2原発敷地内に入れなかったことは評価されるべきです。第1からの避難者には冷たいと言われたそうですが、第2でも必死の事故対応をしていたのです(吉田調書の避難のドタバタに関して、この事実すら紹介されていません)。で、第2では、外部電源4つのうち、1つのみ残ったのを、約800メートルものケーブルを伸ばして建屋に人海戦術で繋ぐ。冷却水が無いので、建築時(30年前の)ホースを自転車のチューブで補強して近所の川から取水する(第1で、弁を解放するために車のバッテリーを集めて繋いだような、アナログ、アナクロな行為)。それでやっと、2時間後にベントするとの事態が回避できたのですね。それでも、第2では、冷却用に「4000トン」の氷を要求したら、4000キロの氷が届いたとか、現場を把握していない本部から通常電源を止めて良いかと言われたとか。

 第1の吉田氏、第2の増田氏のようなたまたま優秀な指揮官(所長)がいたことも最悪のシナリをを回避できた大きな要因でしょう。無能な所長だったら、と思うとぞっとしますが。そもそも、人的要素に頼るようではいけないと思いますが。 
今日14日の朝日の社説では、吉田調書を引用して、川内再稼働について批判的に論じてます(トーンは弱い)。吉田調書や、その他の人の調書を含めて論ずべきは再稼働の是非でしょう。論点をぼかさせるミスを犯した朝日新聞の罪は大きいと思います。
長年朝日新聞を購読してきましたが、アサヒ芸能にでも乗り換えようかしら??


福島地裁東電への自殺者についての賠償請求を認める

東電の責任を認める当然の判決です。帰還できる展望のない避難暮らしのストレスが自殺につながったと認め、避難者が自殺に至るのは予見できたはずだと踏み込んだ内容です。

 中電の社員や、自民党の高市早苗議員は「原発事故によって死者が出ている状況ではない」と発言した。しかし、原発事故後の自殺者はこの件以外にも多数いる。福井地裁判決でも、双葉病院等で、避難時に患者の移動がうまくいかず50人以上が死亡したことが指摘されている。 
安倍政権と電力各社は原発再稼働に動いている。福島の現実に向き合おうという姿勢は感じられない。3年以上福島の県内外で仮の暮らしを続ける10万5千人の悲嘆は置き去りにされてはならないでしょう。


原発ゼロでも電力会社6社黒字

節電要請といい、一体再稼働キャンペーンは何だったのでしょう。夏のピーク対策も特に言われていない。火力発電所が止まったら困るかも、というものの、電力会社相互での融通による対応も可能になった。改めて、節電要請や、赤字、値上げで国民が困る、といったキャンペーンどうなった?もっとも、川内原発が再稼働すれば200億円の黒字が増えるとか。他方、タイトル記事の朝日新聞には、関西電力や、中部電力の元幹部が、1000万円単位で政治献金をしていた記事がある。電力会社も否定もしない。これも電力料金から出ている。まずは、裏金も含めて、電力会社の経理を公開、検討させるべきだ。


原発と集団的自衛権

集団的自衛権が「日本と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、日本の存立が脅かされ、国民の権利が根底から覆される明白な危険がある場合に、必要最小限度の実力を行使するのは自衛の措置として憲法上許容される」というのなら、もっと「日本の存立が脅かされ、国民の権利が根底から覆される明白な危険がある」原発をまず止めろ!!


福島第一原発吉田調書の朝日の報道は誤報?

朝日新聞で福島第一原発の政府事故調の吉田所長の調書の内容がスクープされた。
で、週間ポストでは、朝日の報道が、以前の従軍慰安婦報道と同じで、虚報であるとのこと。論拠に従業員の多くが、近所に居ろと言ったのに、福島第二まで逃げてしまったということをとりあげて、命令違反と朝日は言ってるが、誤報であるとのこと。
私には、逃げた、命令違反だと言ったところでそれほど当事者を非難している記事には見えなかったのですが。混乱の中のことであり、指示だってきっちり伝わったかどうか。
問題にすべきは、むしろ、吉田さんは、公開して欲しくないとの上申書を出しているが、これこそ、もったいぶった作文で、本人が作ったものとは思われない(私が見たのは国会事故調へのものだが)。情報を隠そうとするほうがよほど問題だと思うが。


大飯原発福井地裁判決・厳しい批判相次ぐ??

日本原子力学会「関西電力大飯原発3、4号機運転差止め裁判の判決に関する見解」
http://www.aesj.or.jp/info/pressrelease/PR20140527.pdf

「第一は、事故原因が究明されていないとの指摘は事実誤認であります。本会は一昨年から学会を挙げて事故調査に取り組み、本年3 月、最終報告書を取り纏め、直接原因のみならず、根本原因まで明らかにしています。」 
このような見解は、立命館の大島賢一教授もおっしゃてますが、御用学会というより、やオカルト学会。事故も収束してないし、何処に穴が開いてるかもが空いているか分からず手探りしている段階で、すでに「直接原因のみならず、根本原因まで明らかにして」いるって、きっと魔法で原因を見つけたのでしょうね。そのうち専門的魔法で放射能も消し去ってくれるかも??
と、中間貯蔵施設を巡るやりとりを見ても、先祖伝来の土地を失うなど地元の方たちの苦労は大変。そういったことはおかまいなし?


福井地裁 大飯原発 差し止め 科学的検討希薄??

読売新聞からの批判です。
是非判決全文をお読み下さい。
http://www.cnic.jp/5851など

昨日あった大阪の報告集会でも、一般の参加者からもこの判決読みやすいとのコメントがありました。市民目線の判決ですね。 
読売新聞には「科学的検討希薄」とありましたが、
科学的検証をしなくても、原発の問題点は明らかです。
判旨にもあるとおり、4つのプレートに挟まれた地震大国には原発はいりません。


美味しんぼ騒動 除染は無駄?

その通りと言えるかも知れない。しかし、少し前に、私は大熊町等、汚染のきつい地域に入った。低い線量のところもあるが、住宅地以外は除染もしておらず、高濃度だ。除染するよりも、汚染度のきつい地域を広範囲に買い取ってしまい、除染費用を賠償に回したほうが合理的とも言える。汚染水処理にとどまらず、原発から放射能の流出も続いている。

 他方、除染をすれば、相当線量を下げることもでき、年間20MSV程度にできるところもある。一般的な安全の基準が1MSVとしても、大人が我慢して住むというのであれば、その意思を無視すべきではない。勿論、賠償を貰って出て行きたいという人もいるだろうが、それもまたその人の意思だ。どちらが正しいと決めつけるべきではない。 
このことは中間貯蔵施設のことについても言える。福島原発地元の大熊町や双葉町の広範囲の土地が、中間貯蔵施設として買収されようとしている。しかし、ここでも、手放したく無いと言う人がいれば、その意向は無視すべきではない。沖縄基地の敷地だって、借地として貸している人が多数いる。

 先祖伝来の土地を手放したくない、我慢しても住みたい、将来子孫が戻ってくることに希望をつなぐ、という人の意向は正当である。加害者である国家がそれらの人の意向を勝手に無視して、一律に処理するのは絶対におかしい。 
目先の経済的のみを考えて、安全性に疑問を呈する意見を無視した結果が今回の事故である。 多少次元が異なるが、合理性、経済性のみを考え、住民の意向を無視するのもまた災害ではないだろうか。


美味しんぼ 鼻血 風評被害

まず、福島県民を差別するなんてとんでもない。
原発福島に住んでいて、放射能を浴びたから人間が有害になる訳ではありません。
何故、個人が差別されたりするのか全く理解できないことです。
しかも、放射能が体内に残留しているかについても検査は可能です。子供については甲状腺の検査をかなりきっちりとやってます。
福島に住めない、というのも言い過ぎです。
大量の放射線に汚染された所以外は居住可能です。
但し、居住の問題であれ、食品汚染の問題であれ、個々人の健康の問題であれ、きっちり検査をすることが大切です。この美味しんぼ騒動、「風評被害を増大させる」との批判も多いのですが、私はむしろ、事故がひとたび起これば、地元の人たちに多大な負担を掛けるというが改めて問題にされたことです。10万人以上の人が避難したままです。
 そんな多大な被害をもたらす原発の存在を許していいのでしょうか。他の原発が再稼働されようとしてますが、事故も収束せず、原因も吟味されず、安全対策も不十分なままです。世界最高の安全基準でもありません。避難計画も立てられません。再稼働ゴーサインが出るのが不思議です。


nhk スペシャル廃炉への道は灰色の道?評判悪い

前の続きです。番組でもあったが、原発立地住民のうち、高齢者や特に帰りたいという人には、現地乃至その近くに、コミューン(住居)を確保したい、という点は何としても実現してあげて欲しい。しかし、それ以上に、将来地域が復活するがごとき幻想は与えて欲しくない。

 事故は収束していない。汚染水は流れ続けている。それをどうするかが先だ。それに、スリーマイルのように冠水ができるかは疑問。メルトスルー(圧力容器破損)しているし、格納容器も破損している。チェルノブイリのように石棺化するしかない?しかし、残留物質が多すぎる。何時まで冷やし続けるか・・要するに残留物の処理の目処など立てられない。


NHK シリーズ 廃炉への道

今後4回放送するそうだが、首をかしげる内容である。
技術的なことは勉強になる。但し、いつも言ってるように、廃炉の目処など立っていない。それを明言すべきだ。格納容器の損傷箇所を補修するまでは、廃炉の見通しなどたたない。ましてやまたその損傷箇所も判ってもいない。番組でも触れていたが、溶けた燃料(燃料デプリ)もスリーマイル以上に処理がやっかいそうだ。それも3つもある。
 汚染水の垂れ流しすら止まる見通しも無い。事故自体が収束していない。
 地元の人たちな将来帰還の可能性があるような期待を抱かせることには強い疑問をもつ。
 私は現地では、帰れないと何度も言ってきた。子供のいる人は戻りたいと思わないだろうし、その結果育った子供が先祖のふるさととして強く帰還を望むとは思われない。


解除準備区域年3mSV

これでは国際基準(年間1MSV)を下回る。地元の人のコメントにもあるとおり、若い人、子供のいる人は帰ってこない。もっと厳しい基準にして、除染をする区域と、そうでない区域の線引きをすべきだ。帰還が困難な地域は、高齢者対策をまず中心にすべきだ。別途コミュニュティーを作るなどするしかないと思う。


東電に大手銀行が無担保融資

全く信じられない、というか。収集の目処立たない福島事故を抱え、経済的には算定不能の巨額の負債を抱えている会社に融資するなど信じられない、というより、融資の原則に反する。
事故後に融資したことが間違っている。
さっさと倒産処理すべし。
東電で3年ぶりに入社式があったそうだが、これも信じられない。
何度も書いてるが、倒産処理し、事故の処理は国費で。これが国民にとっても企業にとっても有効な選択である。


いつまで続く、汚染水漏れ、事故隠し

またまたタンクから汚染水が漏れた。配管の切り替えの人為的ミスだというような話である。タンクがどんどん増えるし、同様のミスもどんどん増える。
少し前には、汚染水のベータ線濃度の過小評価も明らかになった。田中規制委員長は「東電には測定に関する基本的な知識が欠けている。指導、監督を強めていく」と言ってるそうだが、事故からも3年も経っているのに「基本的な知識が欠けている」とはどうしようも無い事態だ。「オリンピック開催の為に、ストロンチウム汚染を隠したい??」などという冗談まで出てるそうだが。まずは、事故収束の「完全なコントロール」の為に、事故対策や、住民への賠償は国家がすべきだ。


もんじゅ再利用?高市議員がNHKで発言

「高レベル放射性廃棄物の減容化、毒性期間の短縮化を実現できるか、党内で検討」、自民党。
ま、原発事故で死者出てないとおっしゃった方の発言。
夢の高速増殖炉はおやめになった?赤字垂れ流しの責任は誰がとる?
地方版でしか報道されていないようだが、もんじゅは昨年改善命令を受けていたが、最近保安規定違反の事実も明らかになった。こんなやる気の無い人の施設、施設再利用しないほうが良いと思いますが。
放射能漏れを起こしても、たぶんまともに公表されないと思いますが。


電事連、自民党に原発増設促す

今日の朝日新聞。電力会社が、原発新設を認めるように、自民党議員に働きかけ。従来の自民党案より過剰な内容で、原発の新設計画も含まれるそうだ。目先の自分だけの利権に目がくらんでいるとしか思われない。目がくらまないように節電くらいしたらどうか??なんて冗談も言いたくなる。
福島第一原発事故のことなんか全く頭の中に無いようだ。事故後、例えばドイツ、イタリア、スイスで原発廃止を決めた。スイスなんかは、日本よりもよほど安全設備がきっちりしてるし、地震も津波も無い。それも全く無視か?こんなことでは、事故が繰り返されるしかない、としか言いようが無いですね。


「「もんじゅ虚偽報告」 不祥事、事故、赤字を高速増殖!

「」内はこれまた奇しくも??1月16日の新聞記事。同様のことは昨年だけでも数度起こっている。もんじゅは正常に稼働するはずと称して30年以上が経過。その間、ナトリウム漏れ事故を起こし、資料隠しをしたり、数年前には、炉内に機材を落とすトラブルを起こし、長期間停止。担当者が自殺したりもした。1月7日には、施設内のPCがウィルス感染をして、情報流出したそうです。
もんじゅの稼働可能性がほとんど無く、かつもう必要性が無いことも明らか。そのことは現場の職員が一番判っていることでしょう。だから、職員もまじめにやる気がないので、不祥事、事故が続発するのでしょう。こんな状態で再稼働させることは危険きわまりないでしょう。昨日自民党の原発慎重派の議員団が現地調査をしたそうだが、さっさと止めるべきだ。


島根3号機建設容認

今日の朝日新聞のタイトル。今の原発を動かすかどうかは多少検討の余地があるにしても、長期的には脱原発、自然エネルギー等の探索に向かうべきです。それにお金を使うべきで、原発建設は愚行としか思われない。しかも、安全対策は十分か疑問だ。

 ヨーロッパの最新型原子炉は、格納容器を2重にし、尚且つコアキャッチャーという汚染水等の受け皿(お椀)物を備える構造となっています。やってるんでしょうか?

以下、東芝のページ。でも日本でやってるの? 
http://www.aesj.or.jp/~safety/H221021siryou3.pdf
以下、お椀の例
http://benzaiten.dyndns.org/roller/ugya/entry/core_catcher

シビアアクシデントなどあり得ない事を前提にした福島第一原発では、メルトダウン(炉心溶融)した核燃料は、圧力容器、格納容器を突き破り、現在どこまで潜って行っているのか不明。奇しくも今日の新聞には、三号機で、地上の外部に人が触れないほどの高濃度の汚染水が漏れて、ロボットで採取、濃度測定したとか。事故から3年立とうとしているのに、汚染水漏れの対策すらできていない。こんなことが永久的に続くかもしれないのです。事故の収束なんて言えるはずが無いのです。原発建設再開は、このような事実を踏まえているとは思われません。


東電再建 おかしな計画

表題は今日の朝日の記事。新潟県知事は「事故が起きても責任を取らなくてもいいなら、危険性が高まる。きわめておかしい計画だ」と論じた。その通り、また社説あるとおり、原発再稼働できないなら電気料金値上げとは、まさしく脅迫だ。


東電の再建計画 政府認定

今日の朝日新聞のタイトルです。以前も述べてますが、東電はJAL同様会社更生手続きによって再建させるべきです。また、福島第一原発の事故対策は政府主導でやるべきです。
勿論、事故対応については東電の責任を免除するわけでは無いし、その点細かい詰めが必要でしょうが。
東電を何であいまいな形でずるずると存続させるのか理解できません。銀行の融資(特に震災後)が焦げ付くとか(優先債権もあるようですが)、株主の地位が飛ぶとかの心配があるにしてもJALの場合も同じでしょう。
奇しくも、朝日新聞のプロメテウスの罠で、汚染水の問題を取り上げてます。事故直後に汚染水の原因となる地下水の流入を遮断するために、壁を作ろうとしたが、費用が高額であり、株主総会を乗り切ることもあってポシャった話が連載されてます。今日の記事にもあるとおり、その結果は1000基を越すおんぼろ汚染水タンクの存在であり、度重なるタンクや地下からの海への汚染水漏れです。
遮断壁の建設は将来するそうですが、現状でも今後ストロンチウムとかの有害な物質が大量に海に流れ出ること危惧されています(トリチウムとかより流出するのが遅いようです)。
東電の社員どんどんやめているようですが、倒産でけじめをつけたほうが、すっきりと働けると思います。